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2023年11月12日

供給体制検討会において血液備蓄所再設置要求するも、日赤との協議平行線。「費用負担重すぎる」と。



2018年4月に廃止された血液備蓄所の再設置などを議題に「奄美大島における血液製剤供給体制検討会」が17日、奄美市名瀬の奄美会館で開かれた。県、大島郡医師会、県赤十字血液センター、5市町村の保健担当者など関係者約20人が意見交換した。県立大島病院内に備蓄所設置を求める意見に、血液事業を担う日赤側は「費用負担が重すぎる」と難色を示し、議論は最後までかみ合わなかった。
血液製剤とは、献血した血液を利用して作られた医薬品。大別すると「輸血用血液製剤」と、血液の病気の治療などに使われる「血漿分画製剤」(アルブミン製剤など)に分類される。
輸血用血液製剤(全血製剤、赤血球製剤)の有効期限は採血後28日間、血小板製剤は4日間と短く、安定供給の確保が課題となっていた。
県立大島病院では、県赤十字血液センターからの供給が間に合わない場合、「緊急時供血者登録制度」により院内採血の“生血”を使用している。同病院麻酔科部長・大木浩医師は「常に綱渡り状態だ」として、郡医師会とともに血液備蓄所の再設置を訴え続けてきた。
6月県議会では、くらし保健福祉部長が「血液の安定供給の責務を有する県赤十字血液センターに必要な対応を求める。」と答弁。同時に、約6千万円の開設費、年間5千万円の人件費などが課題と考えている。
関係者は、「日赤側が難色を示すのはコスト面に加え、奄美で備蓄所を作ることで、徳之島など他の離島に波及すること」と話す。「高速船で約1時間の佐渡島、橋でつながっている淡路島とは置かれる環境が違う。命の問題」と話す参加者も。
「県立病院局、くらし保健福祉部、5市町村、名瀬保健所も備蓄所設置に肯定的。後は日赤が(厚生労働省に)申請すれば本格化する」
稲源一郎・郡医師会会長も「(費用面の)工夫はある。ニーズがあるのもわかっている。市民に窮状を知ってもらい、声を上げてもらいたい」と話した。


2023年10月18日 奄美新聞記事より参考資料として転載許可済み

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供給体制検討会において血液備蓄所再設置要求するも、日赤との協議平行線。「費用負担重すぎる」と。

  


Posted by 奄美・離島の血液供給体制を考える会 at 22:44Comments(0)血液・輸血

2023年10月21日

第4回奄美大島における血液製剤供給体制検討会

備蓄所、再設置議論進まず 血液製剤供給体制の検討会

奄美大島の医療機関に輸血用血液製剤を安定して供給する方法を探る「奄美大島における血液製剤供給体制検討会」の第4回会合が17日、奄美市名瀬の奄美会館で開かれた。これまでに、県立大島病院や大島郡医師会、奄美5市町村は奄美大島への血液備蓄所再設置を要望してきたが、この日の検討会でも打開策を見出すには至らなかった。
第4回検討会には県くらし保健福祉部薬務課が事務局となり、大島郡医師会や名瀬保健所、県赤十字血液センター、奄美大島5市町村の保健福祉課長ら21人が出席し協議した。
奄美大島では2018年に血液備蓄所が撤退。その後、島内の医療機関は県本土の赤十字血液センターから、直接航空機で血液製剤を取り寄せなければならない事態が続いている。
その結果、夜間などで緊急事態が発生し、大量に血液が必要となる時に即時に取り寄せることができなくなった。また、血液製剤は一度取り寄せると返品ができないため、未使用のまま有効期限が切れて廃棄せざるを得ない血液製剤が増えたことも課題となっている。
廃棄血を減らす取り組みとして、県赤十字血液センターや県立大島病院は、専用の搬送用小型冷蔵庫を使い、奄美で未使用の血液製剤を返品し、本土の病院で利用するよう回す「ブラッドローテーション(BR)」を試した。しかし経費などの面から本格運用には至っていない。
血液備蓄所の再設置要望に対し県赤十字血液センターは、設置費用や運営費の問題から難しいとする回答を続けてきた。
第4回検討会では血液センターがあらためて「なぜBRがだめで血液出張所がなければだめなのか」と問題提起。これに対し県立大島病院は「BRで運べるのは血液製剤の一部に限定される。メリットが少なく焼け石に水」と述べ、「本土と異なり、離島において必要なときに必要な血液製剤があるようにするには出張所の設置が不可欠」と訴えた。
また県立大島病院は「会議の本質」として「血液製剤の安定供給の責務はどこにあるのか」と追求。県赤十字血液センターは「どうしようもない現実もある」と述べ、「BRをしないわけでもないのでご理解いただきたい」と回答した。さらに「備蓄所があれば大量に(血液製剤を)置けるわけではない。(廃棄血として)1本たりとも無駄にはできない」と回答した。奄美市保健
福祉部は「深夜の3時に供血したことがある。県立大島病院が野戦病院のような非常事態だった。このような事態が頻繁に起きるようではだめだ」と指摘した。

2023年10月18日 南海日日新聞記事より参考資料として転載許可済み

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備蓄所、再設置議論進まず


  


Posted by 奄美・離島の血液供給体制を考える会 at 13:30Comments(0)血液・輸血

2023年10月17日

奄美・離島の血液供給体制を考える会

南海日日新聞意見広告(2023年10月17日付掲載)

奄美群島すべての医療機関からの意見広告を掲げました
喜界島から与論島まですべて
大島郡医師会医療機関、徳洲会、開業先生含めてすべて
100%

日本赤十字社を主体とした血液備蓄所再設置を求めます
奄美群島の医師たちより

(トップページのプロフィールから
「オンライン署名change.org」ボタンを押し
会の趣旨を読んでください)
  


Posted by 奄美・離島の血液供給体制を考える会 at 18:35Comments(1)血液・輸血